書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

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「死神の精度」伊坂幸太郎
評価:
伊坂 幸太郎
文藝春秋

●本日の読書
・「死神の精度 ACCURACY OF DEATH」伊坂幸太郎/文藝春秋 ISBN : 4-16-323980-4


 図書館マンセー。いいっすね新刊が直ぐに借りられるのは! と云う事で伊坂君です(おいおい君付けかよ親しげだな年上なのに)。この本、何がいいって装丁が非常に良い。仕事をする時いつも雨に降られる死神の話で、表紙は青地に道化師の様な人が傘を空に抛っていると云うか、空から落ちてくる傘を受け取ろうとしていると云うか、その道化師のように見える死神の指先と傘の距離感が絶妙で、いーい写真なんですよ。

 内容も良いです。良いと云うか、上手い。短篇が六つで、どれも軽くミステリ掛かっていて、真相が明かされると感心しました。相方は落ちが読めるらしいのですが、あたしは脳みその出来が余りお宜しくないので「へー、ほー、なるほど」ってな感じで毎回感心してました。

 伊坂さんの先ず上手い処は、死神の設定。人間の用いるレトリックに疎いとか、こよなく音楽を愛しているとか、死神に素手で触れられると人間は気絶するとか、そう云った特徴を随所に取り入れて話を上手く転がしています。それと、人と死の話なのに暗く気分の悪い話にならないのも凄い。いや、煌めく爽やかな話では決して無いんだけどさ。死神は仕事の一環として対象となる人間に死について尋ねたりするのですが、そこでの人間の答弁を「人間の思考に準拠していない」死神の思考でばっさりやられると、死神立場で人間の意見を客観的に読んでいたところから急に人間視点に引き戻されて、逆に人間の死に対する考え方を意識させられたりします、上手い。

 やっぱ「ラッシュライフ」買うかなー。
| 国内あ行(伊坂 幸太郎) | 20:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
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