書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

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「ナイチンゲールの沈黙」海堂尊
評価:
海堂 尊
宝島社
コメント:田口・白鳥シリーズ第二弾。今度の舞台は小児病棟。二人の歌姫を中心に、殺人事件を解決する。

●本日の読書
・「ナイチンゲールの沈黙」海堂尊/宝島社文庫


 さて随分ご無沙汰しておりまして久し振りの読書感想文なのですが、空白期間もちょこちょこ本を購入しておりましたが読める当てがないので敢えて更新せず、こうして産休に入るまでブログも放置しておりました(そうなんです、現在三人目の子供を産む為の産休中なのです)。

 ちうことでさくっとシリーズ制覇しよう第一弾、田口・白鳥シリーズ第二弾であるところの本書、いつもながらさくっと面白く読めます。実はこれを読む前にシリーズ第三弾の「ジェネラル・ルージュの凱旋」の文庫上巻を読み終えていたのですが、巻末の文庫宣伝を見て「うわ、これ(ジェネラル・ルージュ)が第二弾だと思っていたら、先にもう一つあったのかー」と気付き、急遽ジェネラル・ルージュを放置してナイチンゲールにシフトすると云うことを致しました。先に読了していた旦那と母からは

「ナイチンゲールは読まなくてもよし、ジェネラル・ルージュの方が面白い」

と散々言われたのですが、所有している本は刊行順に読むのがポリシーなので、敢えてスイッチ。皆さんどうなんですかねえ、先に読みかけの方を読み通す人の方が多そうですが。

 今作は、小児科病棟が舞台です。幼くして眼球摘出と云う治療法しかない重病に冒された子どもたちと、病棟の歌姫と呼ばれる看護師の交流、とだけ書くとハートウオーミングな話に思えますが、そこに不定愁訴外来・通称愚痴病棟の田口医師も小児愚痴外来として絡み、また患者関係者の殺人事件が起こることで厚生省役人の白鳥圭輔も絡み、で物語は複雑さを増していきます。そしてジェネラル・ルージュと物語の進行時間が重なっている為に、酔いどれ迦陵頻伽と呼ばれる伝説の歌手・水落冴子の入院も重要なファクターとして働きます。ああ、書き過ぎだ。

 読む前からジェネラル・ルージュに比べて劣勢だった本作、デビュー作にしてこのミス大賞受賞の「チーム・バチスタの栄光」よりも SF 的な設定と現実に存在しない(だろう)捜査方法が殺人事件解決の手法として大いに貢献している為、リアルな設定が魅力の著者にしては多少走り過ぎに思える向きは確かにありました。直訳すると「解決法にちょっと無理がある」。ですが別に目くじら立てて非難するってのではなく、エンターテイメントとしては十二分に読ませる物語でした。……まあ、確かにジェネラル・ルージュの方が現実に即していて優れているなあとは思うけど、もごもご。

| 国内か行(海堂 尊) | 09:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
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