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書評・三八堂のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます
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2012.07.08 Sunday
「第2図書係補佐」又吉直樹
・「第2図書係補佐」又吉直樹/幻冬舎よしもと文庫 あー、いい趣味だなー。この人と本の話をしたいなー。以下はこの本の中で紹介されている書籍のリストで、書名の後の記号は自分が既読○か未読×か、です。 「尾崎放哉全句集」尾崎放哉 × 「昔日の客」関口良雄 × 「夫婦善哉」織田作之助 × 「杳子(「杳子・妻隠」より)」古井由吉 × 「炎上する君」西加奈子 × 「万延元年のフットボール」大江健三郎× 「赤目四十八瀧心中未遂」車谷長吉 ○ 「サッカーという名の神様」近藤篤 × 「何もかも憂鬱な夜に」中村文則 × 「世界音痴」穂村弘 × 「エロ事師たち」野坂昭如 × 「親友交歓(「ヴィヨンの妻」より)」太宰治 × 「月の砂漠をさばさばと」北村薫 × 「高円寺純情商店街」ねじめ正一 × 「巷説百物語」京極夏彦 ○ 「告白」町田康 △(所持未読) 「江戸川乱歩傑作選」江戸川乱歩 ○ 「螢川・泥の河」宮本輝 ○ 「中陰の花」玄侑宗久 ○ 「香水 ある人殺しの物語」パトリック・ジュースキント × 「イニシエーション・ラブ」乾くるみ × 「山月記(「李陵・山月記」より)」中島敦 ○ 「コインロッカー・ベイビーズ」村上龍 × 「銃」中村文則 × 「あらゆる場所に花束が……」中原昌也 × 「人間コク宝」吉田豪 × 「アラビアの夜の種族」古川日出男 × 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」村上春樹 ○ 「銀河鉄道の夜」宮沢賢治 ○ 「逃亡くそたわけ」絲山秋子 ○ 「四十日と四十夜のメルヘン」青木淳悟 ○ 「人間失格」太宰治 × 「異邦の騎士(改訂完全版)」島田荘司 × 「リンダリンダラバーソール」大槻ケンヂ × 「変身」フランツ・カフカ ○ 「笙野頼子三冠小説集」笙野頼子 ○ 「ジョン・レノン対火星人」高橋源一郎× 「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦 × 「袋小路の男」絲山秋子 ○ 「パンク侍、斬られて候」町田康 × 「異邦人」カミュ × 「深い河」遠藤周作 × 「キッチン」吉本ばなな ○ 「わたしたちに許された特別な時間の終わり」岡田利規 × 「友達(「友達・棒になった男」より)」安部公房 × 「渋谷ルシファー」花村萬月 × 「宇田川心中」小林恭二 × 全47冊紹介の内、既読14冊、未読33冊、勝率42%。うーん、低い。しかし、これだけ趣味があう人の紹介だから、このエッセイに紹介されている本を上から順に読んでいくのもいいかも知れん。興味があって読みたいと思っている本が七割だし(古川日出男と、大江賞の「わたしたちに許された〜」と高橋源一郎は読みたいと思っていた。あと太宰を意外なほど呼んでいないので、太宰も。そして安部公房は人生掛けて全部読む)。 この本とその著者について少し。お笑い芸人「ピース」の不気味な方、と認識されているであろう又吉直樹による本にまつわるエッセイ。書評本……と云うのとは少々趣が異なります。本の内容の紹介というよりは、その本の内容に触れて自分の体験を書き下ろした文章です。「コインロッカー・ベイビーズ」の紹介なんて最高よ。是非読んで頂きたい。読書に全く興味のない人に本の内容を紹介するのに、この「あらすじ紹介をしない」スタイルは思いの外に向いている気がします。初出はよしもとのお笑いライブで配布されるフリーペーパーへの連載だそうで、読者を想定し自分の趣味を上手に絡めながら興味を引く手腕は素晴らしい。この本読む前から又吉氏が太宰にめちゃくちゃ入れ込んでいる読書家と聞いて大いに好感を持っていました。これ読んでさらに好きになりました。ごちそうさまでした。 コメント
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| Nowpie (なうぴー) お笑い芸人 | 2012/07/23 5:33 AM |
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