書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

「君はポラリス」三浦しをん

●出張中の読書
・「君はポラリス」三浦しをん/新潮文庫


 良かった。これ良かったよ。お勧め。

 出張中になにやってんだ/移動中は本読んでました第三弾にして最終回。このブログ、やたら「三浦しをん 風が強く吹いている」で検索して辿り着く人が多いのですが、需要あるのかしらしをんさん読書感想文? 風強もぐいぐい読ませるお勧め作品ですが、三浦しをんは安定して上手なので何読んでもいいですよ(わたしの中では同じ箱に角田光代と重松清と伊坂幸太郎が入ってます)。

 恋愛短編集です。恋愛小説そんなに好きでないのですが、新潮の夏の百冊ブックカバーの応募券が欲しくて買いました(身も蓋もない)。恋愛小説と云ってもそれぞれ独立して、雰囲気もばらばらな11篇の短編が収められています。再録もあり、収録作中でも最も文芸的薫り高い「骨片」はわたし別のアンソロジーで既読でした。

 罪を犯した男女の暗い繋がりを描く「私たちがしたこと」もあれば、やわらかく楽しく相手を思いやる「優雅な生活」もあり、「冬の一等星」のように無条件に信じる、愛とも言えない強い気持ちもあれば、冒頭と梶尾を飾る幼馴染二人の関係もまた心に残ります。てゆうかこの二篇セットが一番印象強い。ここら辺は三浦しをんの面目躍如たるところですな(と書くとどんな恋愛か分かって仕舞うが)。

 恋愛小説を読んできゅんとしたい人は別ところに行って頂くのでいいと思いますが(いや、きゅんとするのもあるけどね)、気持ち良くまとまった上手な小説を読みたい人にはお薦め出来ます。

 以下、自分内覚書。小説内容に関係ありませんのであしからず。今回は六日間の出張に小説三冊持ってって三冊目を自宅最寄り駅の三つ前で読み終わると云う最適のペースでした。俺見積り上等。てかアメリカとの時差を強制的に解消する為に帰りの飛行機でも成田からの国内移動でも殆ど眠らず過ごすために本を読まざるを得なかったんですがね。読んだ順番も、「君はポラリス」が最後で良かった。「ミノタウロス」が締めじゃ救われん。

| 国内ま行(三浦 しをん) | 05:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
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