書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「ムーミン谷のクリスマス」トーベ・ヤンソン
評価:
トーベ ヤンソン,ラルス ヤンソン,Tove Jansson,Lars Jansson,冨原 眞弓
筑摩書房
コメント:イメージと違うムーミンをどうぞ

●本日の読書
・「ムーミン谷のクリスマス」トーベ・ヤンソン ラルス・ヤンソン/筑摩書房


 クリスマスにくすみ書房さんからお送り頂きました(友の会会員特典)。ムーミンはそのシュールでシニカルな世界が子ども向けではないところからわたしの中で最近急速に株が上がっている作品です。先日も講談社青い鳥文庫の既刊七冊セットを大人買いしたばかりだったので、偶然の嬉しいプレゼントでした。アニメのムーミンは見たことないのですが、ヤンソンの小説やこのムーミン・コミックス読むと、ムーミンの世界は全然童話的でないことがすぐ分かります。コミックスは今回初めて読みましたが、コミックスの方がおかしい。ムーミン谷の住人はムーミンママを除いてみんなおかしい。

 そう、ムーミンママただ一人が良識のある生き物です。

 文章が横書きの為、漫画は日本のそれと逆開きで左から右のコマへ読み進めるのがちょっと新鮮です。1ページは3×3の9コマで構成されています。この巻には「預言者あらわる」「イチジク茂みのへっぽこ博士」「ムーミン谷のクリスマス」の三本の漫画が収録されていますが、前2本は、ムーミン谷の住人たちが預言者や精神科医の言動をまともに受け止めたためにどんどんおかしくなっていき、全員疲弊してどうしようもなくなっていく話です。ね、おかしいでしょ、童話じゃないでしょ。でもこれが深くて面白いんですよ。因習に囚われること、人の言葉をまともに受け止めすぎることの弊害なんかを感じます。

 ただ、非常に個人的な感想としては、これを読んで「ああ、今までの自分は人の言葉に影響を受け過ぎていたなあ」と反省して生き方を変えるとかではなく、単に外から入ってきた変な人に振り回されるムーミントロールたちの物語を読む、と云うスタンスでいいんじゃないかと思います。じっくり読んで自分の人生考え直すのも勝手だけど、単に「ふふ」って唇の片方上げて楽しく読めばそれでいいんじゃないかと思います、なんとなく。

 にしても、母は強い生き物ですな。うん。
| 海外(その他) | 00:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 00:31 | - | - |









http://38-do.jugem.jp/trackback/552