書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

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「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎
●本日の読書
・「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎/創元推理文庫


 やられたー。ああ、やられたー。そうだよこれ新潮文庫じゃなかった創元推理文庫じゃん! ミステリーじゃん! 吉川英治新人文学賞受賞作と云う肩書きの方を重視していたのでどんなものかと読み進めていたら流れるような動きで背負い投げかまされた感じです(背負い投げされたことないけど)。吉川賞だけじゃなく、「このミステリーがすごい!」大賞2位の方を知っていたら心構えして読めてたかも知れないなあ。

「現在」と「2 年前」が交互に章立てられて、ちょっと日常離れした過去と今の出来事がゆっくりと姿を成して結末に向けて動き始める構成の巧さ。「現在」の僕は知り合ったばかりのアパート隣室の男に本屋襲撃の共犯を持ち掛けられ、「2年前」のわたしは市内で頻発するペット虐殺事件に腹を立てている。それぞれの章に共通する登場人物もおり、読者の関心は「2年前になにがあったか」に吸い寄せられていきます。巧い。うん、もうこれ以上書かないどく。あとは本編で。

 注意事項として動物虐待表現があります。個人的にはかなり辛かったです。勿論小説ですので実際に動物に危害は加えられていないのですが(作者も冒頭でわざわざ注意書きを付けています)、状況を想像しちゃうと辛いし可哀想だし怖い。なのでその点が大丈夫なミステリー好きの方にどうぞ。
| 国内あ行(伊坂 幸太郎) | 11:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
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