書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

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「ゲド戦記(4) 帰還」ル=グゥイン
評価:
アーシュラ・K. ル=グウィン
岩波書店
コメント:魔法を失った大魔法使い

●ずっと前の読書
・「ゲド戦記(4) 帰還」ル=グゥイン/岩波少年文庫


 感想書くの忘れてた。大魔法使いゲドは前の巻までで魔法を使い尽くし、この巻では全く魔法を使いません。それじゃあ何をするのかと言えば、領主の野望を打ち砕くお話です。

 二巻で登場した巫女アルハ(テナー)が再登場して物語は始まります。ボス戦が領主の野望だなんて過去に世界を救った大魔法使いにとってはスケールダウンなジョブに取られそうですが、その分ゲドとテナーと彼女に救われた火傷の少女との触れ合いに注目した物語となっています。なんだかんだでわたしに取ってはこの四巻が今までの中で一番「人間の営み」を読ませた筋書きのため、印象深い一冊になっています。

 ゲド、いえ作中ではハイタカの名になっていますが、彼は魔法を使えない代わりに普通の男性がそうするように、テナーと少女を肉弾戦で守ります。読者全員が過去のハイタカの活躍を知っているだけに魔法が使えないことが非常にもどかしい。もどかしいのですが、ファンタジーではない現世に生きるわたしたちに取っては、ハイタカが大切な人を守るために何をどう考え動くか、と云うことを見直すにいいお話だと思います。

 オジオンやレバンネンなど、過去にハイタカが出会った人々も再登場するので既刊三冊は読んでからどうぞ。読み終えて暫くしてからジブリのアニメ映画「ゲド戦記」見たのですが、この四巻の内容が映画の物語の中心だったので、ジブリから原作に来る人は頑張って四冊読んで下さいね。
| 海外(その他) | 15:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
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