書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

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「高校生の勉強法」池谷裕二
●本日の読書
・「最新脳科学が教える高校生の勉強法」池谷裕二/東進ブックス


 著者が池谷さんなので読みました。出版社が東進、タイトルが高校生の勉強についてなので高校生、中でも受験生向けの内容です。座学で一方的に勉強を教わる立場にある人々(畢竟、学生ね)が脳の仕組みを知って効率よく勉強しようというコンセプトの本です。今後の自分、および自分の子らに役立てるために以下覚書。

(1) 海馬の性質を考慮した、効果的な復習法
・学習した翌日に一回目
・その一週間後に二回目
・二回目の復習から二週間後に三回目
・三回目の復習から一ヵ月後に四回目
海馬は忘れる器官なので、何度も刷り込んで「これは忘れたら命に関わる情報なのだ」と勘違いさせて覚えるべき。つってもそれこそ受験生だと覚えることは山ほどあるので、全てについて上記のように復習できるかと云うとちょっと難しそうだなと云うのは個人的な意見。

(2) 方法記憶の活用
 記憶には「経験記憶」(自分が体験したことについての記憶。思い出)と「知識記憶」(きっかけがないと思い出せない情報。例えば円周率は 3.14、など)、「方法記憶」(身体で覚える記憶)の三種類があるが、方法記憶を活用することで学習効果は指数関数的に増す。
 学習における「方法記憶」は「理解の仕方」を記憶すると云うことで、例えば数学で公式を暗記する(知識記憶)のではなく、公式の導き方を記憶するやり方。テスト中にいちいち公式を導くことから始めていると効率が悪いように思われがちだが、実際は公式の成り立ちのみを覚えることで記憶すべき量が減る上に応用が利くようになる。

(3) 得意な記憶方法が年齢で変わる
 人間は小、中学生の頃は「知識記憶」が発達しており総量が多くとも丸暗記が出来るが、高校生頃から「経験記憶」が知識記憶を上回り、体験と関連付けられた記憶の残し方が得意になっていく。故に勉強の仕方を変えるべき。丸暗記から、理屈を理解する方法に変える。

 わたしは知識記憶でのみ大学までの勉強をほうほうの体で乗り切ってきたので、方法記憶と云うのが体験的に分かりにくく、高校生の頃にこれを知っていたらきっと高校一年生一学期の数学で34点(もちろん赤点)を取ることはなかったのかも知れない、またはその後挽回してもう少し楽しい高校生活を送ることが出来たかも知れないと思いました(高校生活トラウマまみれ)。今後仕事で直接的に使えるかどうかは分かりませんが、知っておいて損はないことが書かれている本でした。

※文庫化に際し「受験脳の作り方」(新潮文庫)に改題されておりますな。
| 国内あ行(その他) | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
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