書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

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「真夜中の太陽」米原万里
評価:
米原 万里
中央公論新社
コメント:2000年のエッセイだけど、そんなに古びてない

●本日の読書
・「真夜中の太陽」米原万里/中公文庫


 2000年前後に「ミセス」「婦人公論」「熊本日日新聞」「公研」に掲載されたエッセイをまとめた一冊です。同時購入した「真昼の星空」の方が早い時期に書かれたものだったので、そっち読んでからこっち読めば良かった。夜より昼の方が先に来るんですね。著者はロシア語の翻訳・通訳を生業にしておられる方です念の為。

 14年前に書かれたものとは云え内容はあまり古びていない印象を受けるのですが、それは著者が物事を鋭く見て取る力があったことと、日本が政治的に14年間殆ど変わらないことをしていることが理由かと思います。日本政府はアメリカに言われた通りに○○法案をごり押しで通した云々とか、天下り官僚が云々とか、あれっこれって最近のエッセイ? みたいに読めます。思想的に偏向は見えるのと、月刊誌や新聞での時事ネタをまとめたものであるので好き嫌いは分かれると思います。同じ著者で読むなら「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」の方がお勧め。

 一番印象に残ったのは「あとがき」にあった書名の由来です。少女の頃に夜の暗闇が恐ろしかった自分に父が、地球は球であること、今自分が居るところが夜であるならば地球の裏側に昼が訪れていることなどを電球を使って説明してくれて、それ以来夜の暗闇の向こう側には昼の明るさがあることを想像出来て怖くなくなった、と云うお話。物事は見る立場を変えれば異なる側面が見えることがあり、それが著者のこのエッセイなのだと思えました。
| 国内や行(米原 万里) | 02:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
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