書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

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「真昼の星空」米原万里/
評価:
米原 万里
中央公論新社
コメント:「真夜中の太陽」より好き。

●本日の読書
・「真昼の星空」米原万里/中公文庫


「真夜中の太陽」よりこっちの方が好きだな。「真夜中〜」が時事問題を扱った集成であるのに対してこちらは日常の出来事をピックアップして米原氏の視点で解読してあるから普遍的で読みやすいです。ロシア語通訳という職業上、見聞きした出来事と自分の経験を並べて日本を相対化して見られるため、初出から十年以上経ってもあまり古くささは受けません。初出は読売新聞日曜版に於いて 1999 年から 2001 年に掛けて掲載されたコラムです。

 例えば日本語には、人間関係の機微、面目なるものを異常に気にかける言葉が言葉が多い、と云う金田一晴彦氏の言葉を引いて日本の贈答文化の極まり悪さを考える「日本のクリスマス」、国内に溢れる日記系サイト(今ならブログ)を見て、世界的に日記を公開するのは日本人だけで、これは小学校の宿題で日記を人に読まれる前提で書くことに慣らされた影響だとする「夏休みの宿題」など。そう言や日記って本来プライベートなもんで、人に見せるもんじゃないよなあと気付かされたわたしは根っからの日本人です。この読書感想文も個人的にちまちま綴っていればいいのに、わざわざ公開してるしね。

 タイトルの由来である「真昼の星空」は、著者が先生から聞かされたオリガ・ベルゴリツの詩「昼の星」からで、見えないけれど存在する隠されたものについての比喩から取られています。この話も示唆的で好きです。わたしは大局的なものの見方が出来ない自覚があるので、こう云う色々な視点を持つ方の文章を読むと刺激を受けますな。
| 国内や行(米原 万里) | 12:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
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