書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

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「ロベルトからの手紙」内田洋子
評価:
内田 洋子
文藝春秋
コメント:表紙が好き。

●本日の読書

・「ロベルトからの手紙」内田洋子/文藝春秋

 足、歩く、歩みなどをテーマにした短篇エッセイ集。表紙の、くるぶしから羽の生えた今にも跳びそうな躍動感ある彫刻の写真が印象的です。

 相変わらず平易な言葉遣いながら的確で、腑に落ちる表現が多く見られる美文です。この文章の雰囲気は変わらず好きなのですが、なんだろう、初めて読んだ「ジーノの家」よりも描写に遠慮がなくなったと言うか、友人でもあまり好ましくないところはそう書くようになったというか、少しとげがチラ見えするような人物描写が多くなったかもなーと思います。ちょっと視点が意地悪というか皮肉っぽくなったと言うか。

 内田さんのイタリアでの生活で起こる出来事は短篇小説ような滋味と不思議な巡り合わせに恵まれ、読んでいて飽きません。三人の姉妹が弟を助ける「わたしたちの弟」や、表題にもなっている「ロベルトからの手紙」が余韻が強く残りました。

 

JUGEMテーマ:小説全般

| 国内あ行(内田 洋子) | 20:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
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