書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

「ピンヒールははかない」佐久間裕美子
評価:
---
幻冬舎
コメント:女性がニューヨークで一人で生きていくこと

●先週の読書

・「ピンヒールははかない」佐久間裕美子/幻冬舎

 

 この本を手に取ったのは、著者とどなたかの対談をネット上でふと目にし、その記事は断捨離関係だったと思うのですが「以前東京でお会いした時には編集者としてバリバリ働いてお洒落だった佐久間さんが、ニューヨークでさぞお洒落な生活を送っていると思っていたらすっきりシンプルになっていて……」みたいな文脈で、記事の末尾に著者新刊として本書がリンクされていたのが、ある時「そう言えばこの前この書影見たな」と思ったからです。相変わらず片付けとか断捨離には、それが達成出来ていないからずっと興味を引かれ続けている格好のカモなわたしでございますな。しかし別に本書は片付けとかすっきりライフスタイルとかの本ではなく、どちらかと云えばジェンダー関係のエッセイ集です。

 

 ニューヨークではシングル女性でも日本ほど生きにくくない、ステレオタイプのライフスタイルを強要される雰囲気が薄いと云うことが全編通して感じられます。著者は離婚歴がありますが、別に「再婚しないの」とか「一人で寂しくない?」などと尋ねられることはなく、自分がしたいことを自分の力で実行して、良い友人に恵まれて彼女らの生活を通して自分を見つめ直して更に QOL を向上させている、素敵な人だと思います。人によって幸福の形は違うから、類型に当てはめてそうでない人を「幸せじゃない」と邪推したりそれを口に出したりするのはいくない。わたしもいつもやっちゃって後から滅茶苦茶後悔すること良くある。結婚してなくても子どもがいなくても愛の対象がどういう性別でもそれに頓着しない雰囲気が、アメリカにはある。

 

 多分わたしは日本の窮屈な価値観でずっと生きていて、多分そこから一生自由になれないままだし不自由とすら思わないで生きて、色んな人に失礼なこと言ったり傷付けたりして過ごして仕舞うのだけれど、著者のようなフラットで自分と周りを大切にすることを動機とした行動力はいいなと思います。

 

JUGEMテーマ:ビジネス書

 

| 国内さ行(その他) | 15:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 15:56 | - | - |









http://38-do.jugem.jp/trackback/700