書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

「ルビンの壺が割れた」宿野かほる
評価:
宿野 かほる
新潮社
コメント:ほほほうなるほどね。

●本日の読書

・「ルビンの壺が割れた」宿野かほる/新潮社

 出版当時に「驚きの結末」と話題になっていたので「驚きの結末って最初っから言われていたら、驚くものも驚かないよなあ」と思って読みましたが、まあまあ驚きました。ほほほう、そう来たか。

 単行本としては薄い方なので手軽に読めました。全編Facebookのメッセージのやりとりで紡がれています。ある男性が二十八年前、結婚の約束をしたにも関わらず挙式当日に式場に現れなかった女性をFacebook上で見つけ、メッセージを送ったことから物語は幕を開けます。小説なので実際のメッセージとしては有り得ないような長文でやり取りはゆっくり続きます。男性は、彼女が何故結婚式をすっぽかしたのかを、思い出話と当時の自分の心境を絡めて問い続けます。

 個人的な好みで言えば双方の持って回ったようなメッセージの文章は建前に塗り固められていてあまり好みではないし、当時の会話や気持ちなんてそこまで覚えていたら気持ち悪いってくらいの詳細ぶりだし、そこはやはり小説だなって感じですが、結末への畳みかけるような持って行き方は「ほほーう」と思いました。意外な結末。

 

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