書評・三八堂

のんびり不定期に読んだ本の感想を書いていきます

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「チーム・バチスタの栄光」
評価:
海堂 尊
宝島社
コメント:メディカル・エンターテイメント。非常に読みやすい。

 ●本日の読書
・「チーム・バチスタの栄光」海堂尊/宝島社

 読みやすい。なんて読みやすいエンターテイメント・ミステリなんだ。「ひかりの剣」を読んだときも思ったけれど、この人の文章は癖や匂いが薄くてとてもするする読めて面白いです。「取りあえず本など読んでみたいけれど、何から読めばいいのか分からない」と云う人にはお勧めの作者です。

 粗筋は「このミス」にも映画にもドラマにもなったので有名だと思いますが一応。心臓の重度疾患を治すバチスタ手術の名医の執刀で立て続けに術死が起こります。高度な技術を要する繊細な手術なので単なる失敗かとも思われますが、執刀医の感覚ではどうやら手術ミス以外のなんらかの原因が疑われます。院内で閑を囲っている神経内科の田口医師に原因究明の命が下り・・・・・・と云う病院ミステリです。読ませます。犯人はいます。

 これを読んで、実写で見てみたくなりました。しかし本編ではいち神経内科講師の田口医師(男性)が竹内結子と云うのはどうかと。そして見るだけで不快感を与える太った厚生省役人白鳥が阿部寛と云うのはどうかと。もっと本編に忠実なキャスティングしましょうや。

 海堂尊の著作について少し変わった見方をしますと、現在も勤務医として働きながら著作活動をする彼は、自分の作品を通じて医師界を変えていきたいのだと思います。田口の口を通じて語られる病院システムの矛盾、結末として描かれる望まれるシステムの改変。これらは全て著者海堂尊が実現したいことなのだと思います。著者はエンターテイメントを売ることで病院の仕組みを変えていきたいのではないかと思います。

 と云うことは作者も言っているらしいと旦那に聞きました。いずれ、著者が「これを書くために作家になった」と言っている本に辿り着く日が来まるでしょう。

| 国内か行(海堂 尊) | 23:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ひかりの剣」海堂尊
評価:
海堂 尊
文藝春秋
¥ 1,680
コメント:タイプの違う二人の剣士の成長を描く青春サイドストーリー

●本日の読書
・「ひかりの剣」海堂尊/文藝春秋

 チーム・バチスタでもジェネラル・ルージュでもなく、初海堂作品がこれ。大学剣道の話です。

 初めて読んだ海堂尊は、癖がなくて読みやすい文体でした。いち剣道経験者として、久しぶりに剣道の本を読むと新鮮な気分になりますな。タイプの違う二人の剣士が医学系の剣道大会を通じてそれぞれ成長していく話で、まあそういう意味で言えばジュブナイル、いや、青春小説という表現がぴったりの作品です。ちょっと無理のある成長っぷりですが。

 どの辺が無理があるかというと、二人の中心人物、速水(硬派で努力型)と清川(いい加減な天才型)は腕を磨くためにそれぞれ修行をするのですが、その成長っぷりが RPG 的というか、お前らちょっと伸びすぎだろうって云う。あと、やたら強い不思議少女を出すのも反則。

 大学で剣道部に所属はしていたものの、体育会系に付いて行けずに一年で退部し、だもんで当然インターハイにもインカレも縁のない剣道生活を送ってきた私ですから、ライバルと切磋琢磨し凌ぎを削る世界というのが、少し羨ましくもありました。本音。

 後日、ほぼ海堂全作品を読んでいる旦那に聞きましたが、え、速水ってジェネラル・ルージュに出てるの? しかも堺雅人? 堺雅人だったら清川の方がイメージ近いんだけどなあ(私の中での速水は眉毛が太い気がするので、伊藤英明のイメージ)。

 さーて、チーム・バチスタ読むかなー。

| 国内か行(海堂 尊) | 23:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
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